文京区大塚にある通販専門の古書店からスピンアウトした中古絵本店の計画。
倉庫の一角に用意された狭小スペースを逆手に取り、ソファと本棚を組み合わせたような家具で空間をゆるく仕切りながら親子で楽しめる絵本屋さんを計画した。
家具の外周にぐるりと回った本棚は内側のソファと一体化しており、棚を多機能化することで狭小スペースの有効利用を図っている。
本棚で絵本を選び小さな扉を開いて中に入るとキッズスペースとソファでゆったりくつろぐことができるという、一連の流れをデザインした。
—basc
可動式家具でつくる本棚+ソファ, くつろぎの時間 (bookcase and sofa, comfortable time.)
本棚ともソファとも言えるこの不思議な家具は、3つの役割を果たしている。
1つ目は本棚。収納量はそこまでないが、表紙を見せることが大事な絵本のための面陳本棚である。2つ目はソファ。本棚と一対になったソファでは、気になった絵本をソファに座って読み聞かせることができる。3つ目にくつろぎの時間。普段忙しい子育て世代のためのくつろぎスペースであり、絵本を選ぶ時間くらいはゆっくりと選んでほしいと考えた。
棚は全部で8つに解体でき、各面に埋め込まれたネオジム磁石で固定できるようになっている。
その時の気分や展示内容によってレイアウトを変更できる自由度の高い家具である。
—概要
所在地 | 東京都文京区
主用途 | 本棚, ソファ
竣工 | 2020.12
クライアント | osagari絵本
設計 | YN studio
家具 | さとう工芸
写真 | 岩田量自
instagram | @osagari_ehon
インテリア, プロダクト